コロナが過ぎ去った後に・・・

私達は今、これからの見通しが全くかない状態の中におりますが、コロナウイルスはいつか必ず終わります。このことが終息するまでに私達にはそれなりに打ちのめされると思います。悲痛な思いで申し上げますと、このウイルスの終わりを見ずにお亡くなりになる方達も大ぜいいます。もしかしたら、私自身もその一人となるかもしれません。

しかし、ここで私達はいつかこのウイルスの終わりを見届けることを信じて、皆さんに語りかけたいのです。それはこのことが終わった後に、私達はどう生きるべきかということを今から考えておきましょうということです。

私はあのイスラエルの賢者の言葉を今、思い起こしています。 『順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ』(伝道の書7章14節)

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コロナが過ぎ去った後に・・・
2020年3月29日

主にある皆さん、お元気ですか。本来なら、皆さんのお顔を拝見させていただいて、手を握りながら、今、どうしていらっしゃるかをお一人お一人、お聞きしたいと思っています。しかし、それが今はかないません。

この場所に皆さんのスピリットもあることを信じて、今日もいつもの日曜日のようにメッセージを取り次がせていただきます。

私は過去に四回、準備していたメッセージ原稿を途中で取りやめ、その内容を全く書き変えたことがあります。

2001年9月、アメリカ同時多発テロが起きた時、2003年3月、アメリカがイラクを空爆した時、2007年10月、サンディエゴの空が茶色になり、太陽が赤く染まった大規模な山火事の時、そして2011年3月、母国日本を襲った地震と津波・・・。

この20年の間にこの四つの出来事がありました。皆さんも覚えていらっしゃると思います。

今、この四つの原稿を自分の前に並べてみて、私の心に浮かんでくる思いがあります。それは神様は過去に四回、「私達に考えるチャンスを与えてくださっていた」ということです。

どういうことでしょうか。そう、神様はこの四つの出来事を通して、「人間とは何か」、「生きるとは何か」、「命とは何か」、「家族とは何か」、「信仰とは何か」、「神とは何か」、「イエス・キリストとは誰か」ということを考える機会を与えてくださっていた、そして、それらは全て、私達の生き方を変えるチャンスだったということです。

しかし、実際はどうなのでしょうか。

かつて神はエジプトのパロに10の災いを与えました。それは彼にとって10度のチャンスでした。しかし、彼はその10度のチャンスをことごとく捨て、最後には紅海に飲まれて滅んだのです。

私達はどうでしょうか。この四回のチャンスから何かを得て、この20年の間に私達の生き方に変化があったでしょうか。

既にお気づきでありましょう。私は今日、ここで話す予定でありました原稿を変えました。言うまでもなく、今、世界中に蔓延しているコロナウイルスの状況の中に私達が置かれているからです。ですから、これで20年で五度目の原稿の変更となります。

そして、この度のこのコロナの一件も私達に「考える機会」を与えてくれるものだと私は信じています。

この度の「コロナウイルス」と「先の四つの出来事」の違いは何でしょうか。先のことはニューヨークで起きたテロ、アメリカとイラクとの間の戦争、サンディエゴが受けた莫大な被害、そして、日本を襲った自然災害であり、原発問題でした。もちろん、これらの国地域の影響は世界にも及びました。しかし、それは限定的なことでした。

しかし、この度のことは違います。

このウイルスは全世界に多大なる影響を与えていることであり、それは私達に直接、関わりのあることです。生まれたばかりの子からお年寄りまで全ての人間が今、皆、何かしらの影響を受けているのです。そう、それは私達の生活のみならず、私達の命にも及びかねない影響なのです。

そこで今日は一つのことを話したいと思っています。 私達は今、これからの見通しが全くかない状態の中におりますが、コロナウイルスはいつか必ず終わります。このことが終息するまでに私達にはそれなりに打ちのめされると思います。悲痛な思いで申し上げますと、このウイルスの終わりを見ずにお亡くなりになる方達も大ぜいいます。もしかしたら、私自身もその一人となるかもしれません。 しかし、ここで私達はいつかこのウイルスの終わりを見届けることを信じて、皆さんに語りかけたいのです。それはこのことが終わった後に、私達はどう生きるべきかということを今から考えておきましょうということです。 私はあのイスラエルの賢者の言葉を今、思い起こしています。 『順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ』(伝道の書7章14節)

順境の時は神の御手の中で人生を楽しんだらいいでしょう。神様は私達にそのような人生を送ることを望んでいらっしゃると私は信じています。

しかし、私達の人生は順境ばかりではありません。そう、逆境もあります。その時の過ごし方について聖書は言うのです。

『逆境の時には考えよ』と!

主イエス・キリストはかつて家族を養わなければならないカーペンターでした。ですから常に材料の調達をし、時には人を雇い、そこから利益をどう得るかということを計算していました。そんなことをうかがい知ることができるような例え話をイエス様はかつて語りました。

28あなたがたのうちで、だれかが邸宅を建てようと思うなら、それを仕上げるのに足りるだけの金を持っているかどうかを見るため、まず、座ってその費用を計算しないだろうか。 29そうしないと、土台をすえただけで完成することができず、見ているみんなの人が、30『あの人は建てかけたが、仕上げができなかった』と言ってあざ笑うようになろう(ルカ14章28節―30節)。

イエス様はここで家を建てるのなら「まず座って計算しないだろうか、この予算でこの家を完成できるのかを考えないだろうか」と言われました。

座るということは、じっくりと考えるということです。それは立って考えるようなことではないのです。時間をかけて、しっかりと費用を計算し、家を完成できるか否かを考え尽くせと言うのです。

多くの方達が今、自宅に居なければならない時間が増えていると想像します。普段より行動が制限されて時間があるということは、見方を変えれば、じっくりと考える時間が与えられていることです。

いつもは食事も忙しなく終えて、また仕事に戻ると言うような暮らしをしていたかもしれません。しかし、私達は今、座って考える時間があります。

そうであるのなら、私達は今、この時に考えておくべきです。目の前で日夜、繰り広げられている光景をしっかりと目に焼きつけつつ、考えるべきです。

私はこの度のことを通して、私の計画は簡単に成り立たないものになり得ることを知りました。来週の予定、来月の予定、そして今年の見通しはつかなくなりました。

先日、五月までSDUSUで勉強を続することを予定でした学生が、このコロナの影響により、急遽、日本に帰国をしなければならなくなり、彼女を空港から見送りました。そうです、彼女は自分の計画を変えなければならなかったのです。 朝の九時過ぎのサンディエゴ空港には全く人がいませんでした。

私は「ウォーキング・デッド」の世界に迷い込んだのかと思いました。 いつもなら、そこは、その時間には車が次々とやってきては大勢の人達がドロップオフされている場所なのです。しかし、それがゼロです。その日に飛行機に乗る予定の人達は大勢いたと思います。しかし、彼らの予定は全て変更されたのです。

今日は三月最後の日曜日で本来なら四月の教会カレンダーを皆さんにお配りする日です。私はそのために四月のカレンダーを備え始めたのですが、すぐに四月のカレンダーはやめようと思いました。四月の目安が全くつかないのです。

このことは「私達がこうしたい」と願っていたことが叶わなくなったことを意味します。自分ではどうすることもできない、すなわち、自分の力のおよばないことに私達は今、向き合っています。

このような状況に置かれる時に神様は私達に大切なことを気がつかされます。それは、もし、今まで自分の予定通りに進んできたことがあるとするのなら、それは全て神の恵みであり、あわれみであったということです。

そして、同時に私達は自分の無力さを知るのです。私達は今、しみじみと感じ始めています。自分達の計画はなんと不確かなものを土台としてたてられていたのかと。

ヤコブはこんな言葉を書き残しました。

『13よく聞きなさい。「きょうか、あす、これこれの町へ行き、そこに一か年滞在し、商売をして一もうけしよう」と言う者たちよ。14あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く霧にすぎない。15むしろ、あなたがたは「主のみこころであれば、わたしは生きながらえもし、あの事この事もしよう」と言うべきである』(ヤコブ4章13節―15節)。

「主の御心であれば、わたしは生きながらえもし、あの事もこの事もしよう」という言葉は「私の命は神の御手の中にある」ということを言い表しています。

私達はこのことを全く忘れて、明日はあの町へ行き、そこで一年、商売して一儲けしようと考えてはいなかったか。もし、その予定通りになったとするのなら、そこには神の守りと祝福があったということを忘れてはいなかったか。

「主の御心であるなら、私は明日も生き、あの事もこの事もしよう」ということは、「私は自分の力で生きているのではない」ということであり、「私は私を今日を生かしてくださる主のために生きるのだ」ということに必然的に行きつくのです。

そのことに気がつくときに私達は自分い問いかけるのです。「今までの私の生き方はどうだっただろうか。私は何に価値を置いて生きてきたのだろうか。私のプライオリティーは何だったのだろうか。これまでの私の人生を神は喜ばれたであろうか、私は神の前に最善の人生を完成することができるだろうか」と。

何を考え、何を決断して、人生の方向を定めるのか、この人生で何を大切に生きていくのか、それを考え、決めるのは私達自身です。それは誰彼ではなく私達の責任なのです。

私の母がいました老人施設は昨年の10月の洪水で浸水しました。当初、その施設を除菌し、改修し、再びそこで施設を開設する予定をたてました。しかし、二月ほど経ってから、その施設は以後、使用せずに新しい場所に施設を建て直すということが発表されました。 それが一度、水に浸かった施設であり、衛生的に問題があるということ、そして、せっかく修復しても来年、同じ規模の雨が降り、再び建物が浸水してしまうかもしれないからです。 コロナはやがて終わります。しかし、人生のストームは終わらないのです。その時に私達がこのコロナで得たものを握りしめているのなら、私達は次なるストームをも乗り越えることができると信じます。

先日、かなりインパクトのある動画を観ました。場所はニューオリンズのバーボンストリート。そう、あの日夜、人混みが絶えないストリートです。

そこを一人の男があら布をまとって何かを叫びながら、道の真ん中を歩いています。「あのバーボンストリートの人混みの中、道の真ん中を歩くだって?」と思われる方がいますでしょう。

そう、彼は道の真ん中を歩きます。なぜなら、コロナウイルスの一件で、バーボンストリートの全ての店は閉じられ、人影が全くいなくなったからです。

男は叫びます。「ノアの日を思い起こせ」と。「カタリーナを思い出せ」と。そして、叫びます。「神に立ち返れ」と。何度も何度も彼は叫びます「今こそ、目覚めるチャンスなんだ!」と。

主にある兄弟姉妹、もし、あなたが自分の人生を主イエス・キリストにあって本当に完成させたいと願うのなら、今、私達の世界で起きていることを前に、椅子に座り、頭を垂れ、神の御声を聞きませんか。

あなたの人生はこれまでのやり方で本当に完成にいたるのか。このことをよくよく考えようではありませんか。頭を垂れて主の前に祈りましょう。自らのこれまでの人生を考え、これからの人生について考えましょう。

私達は今、危機的なところを通っています。しかし、この危機は私達がとてつもなく価値のある神からのギフトをいただくことができる機会でもあるのです。

お祈りしましょう。

本日のおもちかえり
2020年3月29日

1)私達は過去20年の間にアメリカ同時多発テロ(2001)、イラク空爆(2003)、サンディエゴの大規模な火事(2007)、東日本大震災(2011)を体験しました。あなたはこれらの出来事によって気がつかされたことがありますか。

 

2)かつて神様はエジプトのパロに10の災いを下しました。それは彼にとって10度のチャンスでした。しかし、彼はその10度のチャンスをことごとく捨てました。ここから人間のどんな心が見えますか。

 

3)この度のコロナウイルスの世界的な感染について、あなたは何を思っていますか。神様から語られていることがありますか。

 

4)『順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ』(伝道の書7章14節)という聖書の言葉はあなたに何を語りかけていますか。逆境の日にはなぜ、考える必要があるのでしょうか。

 

5)ルカ14章28節―30節を読みましょう。イエス様はここで何を伝えようとしたのでしょうか。

 

6)あなたが主イエスにあってクリスチャンライフを完成させるために、今、すべきことは何ですか。今、置かれている現実を見据えながら、じっくりとこれからのことを祈り、考えることはなぜ必要なのですか。

 

7)人間の危機は神に近づくチャンスです。人はその魂が砕かれない限り、神を知ろうともしないからです。あなたは今、自分の無力さをどのように感じていますか。

 

8)この一週間、神様のお守りが皆さんと共にありますように、主にある兄弟姉妹のために祈りましょう。

 


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1 thought on “コロナが過ぎ去った後に・・・

  1. メッセージに感謝です、今はもう一度考え直す機会を神様が与えて下さっているのですね、感謝。先生、教会の皆さま、くれぐれも気をつけてください、日本から祈っております。ありがとうございました。

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