善き力にわれ囲まれ

bonhoeffer先月、私が留守の日曜日、大川道雄先生が「善き力にわれ囲まれ」という歌を教会に紹介してくださり、私達はそれを今月の賛美として礼拝の中で歌っています。その歌詞を口づさんでいると、その歌の詩を記したある牧師の生き様が思い起こされ、心に迫ってくるものがあります。

この歌はドイツのルター派の牧師であり、20世紀を代表する神学者の一人であるディートリッヒ・ボンヘッファー(Dietrich Bonhoeffer 1906年2月4日 – 1945年4月9日)が1944年のクリスマス、獄中の中で婚約者に送った詩をもとに作られた曲です

彼はヒットラーが台頭し、ドイツの政権を掌握したことに対して、いち早くその邪悪で危険な性格を見抜き、ヒットラーを鋭く批判し、反ナチズム教会闘争を展開していきます。ナチスは彼らへの抑圧を強め、そのような中でもボンヘッファーはヒットラーの暗殺を計画しますが、逮捕され、1945年4月(ドイツが降伏する一月前に)、絞首刑となります。この詩はその4か月前に書かれたものです。

「良き力に真実に、静かに囲まれ、すばらしく守られ、慰められて、私は現在の日々をあなた方と共に生きようと思う。そして、あなた方と共に新しい年へと歩んでいこう。/古い年はなおもわれわれの心を苦しめようとしており、悪しき日々の重荷は、なおもわれわれを圧迫する。ああ、主よ、われわれのとび上がるほど驚いた魂に、救いをお与え下さい。あなたはそのためにわれわれを造り給うたのですから。/そしてあなたが、重い杯を、苦い苦しみで今にも溢れんばかりに満たされた杯をわれわれに渡されるなら、われわれはそれを、ふるえもせず、あなたの良い、愛に満ちた手から受けよう。/だが、あなたがもう一度われわれに喜びを、この世界について、その太陽の輝きについての喜びを下さるおつもりなら、われわれは、過去のことを覚えよう。そしてその時、われわれの生はすべてあなたのものだ。/今日はこのろうそくを暖かく、明るく灯らせておいて下さい。それはあなたがわれわれの闇の中にもって来て下さったものなのです。もしできることなら、われわれがもう一度会えるようにお導き下さい。われわれは知っています。あなたの光は、夜輝くのです。/静けさが今、われわれのまわりに深く広がるとき、われわれにあの豊かな音を聞かせてください。目には見えなくてもわれわれのまわりに広がる世界の豊かな音を、すべてのあなたの子らの高貴なほめ歌を。/良き力にすばらしく守られて、何が来ようとも、われわれは心安らかにそれを待とう。神は、夜も朝もわれわれのかたわらにあり、そしてどの新しい日も必ず共にいまし給う」(『ボンヘッファー獄中書簡集』 470頁)

善き力にわれ囲まれ ディートリッヒ・ボンヘッファー

善き力にわれ囲まれ
守りなぐさめられて
世の悩み共にわかち
新しい日を望もう

善き力に守られつつ
きたるべき時を待とう
夜も朝もいつも神は
われらと共にいます

過ぎた日々の悩み重く
なおのしかかる時も
さわぎ立つ心しずめ
み旨に従いゆく

たとい主から差し出される
杯は苦くても
怖れず感謝を込めて
愛する手から受けよう

善き力に守られつつ
きたるべき時を待とう
夜も朝もいつも神は
われらと共にいます

輝かせよ主のともし火
われらの闇の中に
望みを主の手にゆだね
来るべき朝を待とう

善き力に守られつつ
きたるべき時を待とう
夜も朝もいつも神は
われらと共にいます

 

善き力に我ら囲まれ、今日も明日も・・・

マック

3 thoughts on “善き力にわれ囲まれ

  1. どんな思い出いたのしょうねぇ。。。懐かしいものを載せていただき有難うございました。

  2. ドイツ語ですと、また伝わるニュアンスや意味も違うのでしょうね。獄中で「善なる力に囲まれて」と自らを力づけた師の思いに勇気づけられています。

  3. 今日、私の教会で初めて練習しました。2 番3番繋げて繰り返しました。全体のイメージが崩れるので。感謝です。

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