地境を動かさず、幕を張り広げ、綱を長く!

昨年、私達は教会のミッションステイトメントを発表しました。「私達の使命は神様から与えられている賜物を用いて日本、アジア、そして全ての国の人々とキリストにあって共に成長し、神の言葉を分かち合うことである」(Our mission is to grow in Christ and share the Word of God with all; having special resources to reach Japanese and Asian people).

 このステイトメントが公にされたのは昨年ですが、それは現在に限らず、文章化こそされませんでしたが、私達の教会は創立以来、基本的にはこのステイトメントに従い歩んできたと思います。そして、これからもこのステイトメントに従い、私達は日本、アジア、全ての国の人々と共にキリストにあって成長し、天幕を広げ続けていくのです・・・。

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地境を動かさず、幕を張り広げ、綱を長く!
2019年6月9日

今日は教会総会が礼拝後にもたれます。またその後は日英合同の臨時総会がもたれ、教会の移転に関することが話されます。共に大切なミーティングですので、どうぞどちらにも参加してください。

サンディエゴ日本人教会は1930年に創立されました。私達の信仰の先輩方は主と共にこの教会の土台を据え、育み、そして今日にいたっています。その間には日米が関わる戦争がありました。またそれにともなう日系人に対する強制収容という困難も通りましたが、彼らは命をかけ主イエスに対する信仰を守り、この教会を私達に残してくれました。

この89年の間に、今朝のようにこの教会で礼拝を捧げた人の数は延べ数十万人になるのではないかと思われます。これらのことを思います時に私達は歴史の重みを感じます。

これらを経て私達一人一人は今、彼らからバトンを受けてこの教会で主に仕えているのです。言うまでもなくこのバトンは私達が大切に保管して、天国に持参するものではなく、どこかに放置しておくものでもなく、このバトンは私達が次の世代に手渡していくものです。

そのような意味で私達は確かにこの教会の歴史の一部を今、担っており、このことに対して責任を負っています。今日はこれらのことを心にとめながら私達が目指すべき二つのことをお話ししたいと願っています。まず最初に「私達の地境を移さない」ということです。

先日、私達の教会の現状について調べてみましたところ、現在の90人のメンバーのうち、27人が80歳以上、13人が70歳以上だということが分かりました。これは教会の44パーセントの方達が70歳以上だということを示しています。日本が超高齢化社会となったように、私達の教会も長きにわたり教会を支えてきてくださった方達の多くがご高齢となりました。

また当地を離れ、日本や他州、他地域に引っ越していかれる方達が続き、あらためて私達の教会は送り出す教会であるということを認識しました。この15年の間に主は71名の方達を受洗、入会を通して当教会に加えてくださいましたが、身体的な理由により教会に来れなくなったり、召されたり、引っ越していかれる方達も多く、そのことが特にこの2、3年、顕著となっています。

現在、私達の国や社会がめまぐるしく変化している中で10年後の私達の生活がどうなっているのかを知ることが難しいように10年後のアメリカの日本人伝道がこの先、どうなっていくのか、私達はこれからその移り変わりの証人となることでしょう。しかし、この世は変わっても、私達が変えてはならないものがあると聖書は私達に語りかけます。

イスラエルの三代目の王、ソロモンは私達に知恵の言葉を残しました。『あなたがたの先祖が立てた古い地境を移してはならない』(箴言22章28節)。地境とは自分達の立ち位置を知るために不可欠なものであり、先祖達が神と共に打ち立てたその地境を安易に動かすことを彼は禁じたのです。

私達の教会の表玄関にはマタイ16章18節-19節からわたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろうという聖書の言葉が英語で掲げられています。

そして、その石碑の下には日本語、英語の聖書が埋められています。私達の先祖が立てた古い地境(The Boundary Stone)とはまさしくこの聖書の言葉に立つというみ言葉に対する信仰でありましょう。そして、それは私達の教会の生命線であり、動かしてはならない地境でありましょう。

私達が生きているこの世界は今日、自由の名のもとに、あらゆることが「あなたがいいと思うのなら、どうぞご自由に」という世界となりつつあります。「個人の自由」こそが至高の価値観となっているのです。

そして、この風潮は教会にも浸透しかねないもので、私達は聖書の言葉でも神の御心でもなく、私達にとって都合のいいこと、効率的なことに流れていく傾向があります。そこでは「世俗の言葉」が「聖書の言葉」という地境にとって代わろうとしているのです。

私達は先祖から引き継がれてきた「聖書の言葉」という地境を決して移してはならず、しっかりと後世にこのみ言葉信仰を引き継いでいかなくてはなりません。

そして同時に私達は別の使命をも神様から受けています。それは天幕を張り広げ、綱を長くする使命です。イザヤ54章2節を読みましょう。『あなたの天幕の場所を広くし、あなたの住まいの幕を張り広げ、惜しむことなく、あなたの綱を長くし、あなたの杭を強固にせよ』(イザヤ54章2節)

私達の使命と責任はこれまでの先達者に対して彼らが立てた地境を移さないことであり、また同時にその地境を大切にしながらも、その天幕を広くし、惜しむことなく綱を長くし、さらに杭を強固にすることです。

私達は地境を移してはなりませんが、この教会をメインテナンスするためにこの所にいるのではありません。私達が置かれている今の時代というものを的確に捕らえて、天幕の場所を広くし、その住まいの幕を張り拡げ、惜しむことなく、私達の綱を長くしなければなりません。そして、これらの幕、綱を広げる度に、それを留める杭を一つ一つ強固にしていくのです。

イエス・キリストが天に戻られて後、初代の教会が最初に向き合わなければならなかったことはそれまでユダヤ民族に注がれていた神の恵みと導きを全ての民族に向けていくということでした。

彼らはユダヤ人に限定されていた天幕を世界の果てにまで広げることが神様の御心であるということを悟り、未踏の地に踏み出していったのです。私達も今、このような変化の時に置かれています。主のこの導きを見過ごすことなく、我々の天幕を広げてまいりましょう。

昨年、私達は教会のミッションステイトメントを発表しました。「私達の使命は神様から与えられている賜物を用いて日本、アジア、そして全ての国の人々とキリストにあって共に成長し、神の言葉を分かち合うことである」(Our mission is to grow in Christ and share the Word of God with all; having special resources to reach Japanese and Asian people).

 このステイトメントが公にされたのは昨年ですが、それは現在に限らず、文章化こそされませんでしたが、私達の教会は創立以来、基本的にはこのステイトメントに従い歩んできたと思います。そして、これからもこのステイトメントに従い、私達は日本、アジア、全ての国の人々と共にキリストにあって成長し、天幕を広げ続けていくのです。

私達の教会はその始まりからジャパニーズという名前を掲げています。私達の多くの者が日本人の血を継いでいるということは私達が選んだことではなく、神様が選ばれたことです。皆さんの中には日本人の伴侶との結婚へと導かれた方達もいると思いますし、ある方は日本という国に特別な思いを持っていることでしょう。日本人に対する伝道という使命を私達は神様から与えられています。

この国には数多くのキリスト教会があります。その中には礼拝に数万人が集まるメガチャーチもあります。しかし、これらの教会ができないこと、それは私達の母国語である日本語で毎週、礼拝を捧げ、祈ることなのです。私達は神様から与えられているこの賜物を保ち、また大いに用いなければなりません。

しかし、同時に私達はアメリカ社会の動向も注視しなければなりません。中国系、韓国系、また他のアジア系の方達は今でも盛んに家族ぐるみで米国移住をしていますが、今日、日本人家族がアメリカに移住することはほとんど見受けられなくなりました。

当地の日系企業はかつてのように多くはなく、不動産や物価の高いカリフォルニアから他国や他州へとこれらの企業は移っています。多くの国で保護主義が台頭し、現政権の移民政策はますます他国からこの国にやってくる者達を制限するものとなってきています。

サンディエゴにあります日本語補習校にはかつて日本人夫婦の子供達が多くいたのですが、ここ3、4年は目に見える形で国際結婚のお子さんたちが多くなりました。私達の教会の54名の方達も国際結婚をしている方達です。それは教会の60パーセントになります。私達はこの事実を見過ごすことはできません。

すなわち日本人家族の移住はなくなってきていますが、国際結婚をして当地に移り住んでくる方達はこれからも続くということです。昨年度、洗礼を受けた方達はそれぞれアメリカ、メキシコ、中国というバックグランドを持っておられました。この状況は私達がこれから天幕を広げていく一つの方向を示しているのかもしれません。

今、教会には子供達の声が満ちています。これらの子供達はこれからますますインターナショナルになっていくことでしょう。先日、一世ホールでチルドレンチャーチのスタッフの方たちが多くの子供たちとゲームをしていました。明らかにその場所は子供達が伸び伸びと遊べるスペースではなく、かといって私達の置かれている環境では彼らは自由に野外に出ていくこともできません。

ヤングファミリーの生活の中心には子供がいます。親たちは子供のためならできる限りのことをしようとすることでしょう。子供達が喜ぶ姿は親たちが望むことでしょう。私達は子供達が思いきり遊べるスペースとそれに伴うプログラムを考えていかなければなりません。

教会成長のセミナーでは、会衆が集まる場所の80パーセントが満ちるとそこから先の成長はないと言われます。この子達の状況を見ますと、それは既に80パーセントを超えています。彼らは狭い部屋におり、溢れんばかりのエネルギーを限られたスペースの中で抑えています。私達は教会の将来のためにこの子達に何が最善なのかということに焦点を当てていくべきでしょう。

現在、私達の教会では日英の礼拝がなされ、日語部が最初に礼拝を捧げています。ですからあまり私達は気がつかないかもしれませんが、英語部の方達が礼拝に来るときには車の駐車スペースを見つけることが困難になっています。車社会のアメリカで人を集めようとするのなら、このことはまず最初に考慮して備えなければならないことでしょう。

現在、話し合われている教会移転の思いはこのようなところから生まれてきています。そして、そのビジョンは先に述べました私達のミッション・ステイトメントから外れていることではなくて、まさしくそのミッションを実現するために必要なことの一つであると私達は受け止め、信じています。

そして私達は常にあのイエス・キリストの言葉を忘れてはなりません。35あなたがたは、刈入れ時が来るまでには、まだ四か月あると、言っているではないか。しかし、わたしはあなたがたに言う。目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待っている。36刈る者は報酬を受けて、永遠の命に至る実を集めている。まく者も刈る者も、共々に喜ぶためである』(ヨハネ4章36節)。

私は牧師になって23年が経ちました。最初の任地は小さな島で、そこで離島に暮らす方達の生活というものを見ました。そして、アメリカに移り、ここでも日本人のみならず、色々な生活背景を持っている方達と出会いました。

これらの年月を通して日を追うごとに確信が増していることは、やはり私達はイエス・キリストを必要としているということです。私達の目に、この人はしっかりしていて、全てが円満にいっていると思えても、私達の見えないところで、そんな方達が様々なことに日々、苦悶しているということを知りました。そこに日本人、アメリカ人、韓国人、メキシコ人の区別はありません。

聖書に書かれている通り、私達は神によって造られており、しかしながらその神から離れて生きているのであるのなら、私達に心に不可欠な一つのピースを失っている状態です。

その失われたピースを私達は色々なものを持って埋め合わせようとしますが、それができずにいます。私達はこれからもこの事実を伝え、そのピースを埋め合わせることができるのは神だけなのだということを伝え続けなければなりません。

そのような意味で2000年前にイエス様が群衆の中に見出したことは、今も何ら変わりません。そうです、私達がこの世界という畑を見るのなら、そこに私達が見るものは、はや色づいて刈り入れを待っている状態です。この実を前にある者はまき、ある者は刈り取っています。私達は惜しむことなく、神様が私達に与えておられる賜物を用いて、日本人、アジア人、そして全ての人にアウトリーチしましょう。

そして今日、お話ししてきました「地境を移さない」ということ、また「天幕を広げる」ということは私達の教会に対する言葉であると共に、私達一人一人にもあてはまります。私達にも私達の家庭にも立つべき土台が必要です。とどまるべき地境が必要です。そして、同時に神様から与えられているギフトを用いて、その天幕を広げていく使命を私達は一人一人、神から受けているのです。

天の父なる神があなたをこよなく愛し、あなたがいつも神の臨在のもとに留まることを願い、天国があなたにとって最高の場所であるこをご存知でありながら、なぜ神様はあなたを今日もこの所に置かれているのでしょうか。

言うまでもありません、神様はこの場所で、私達が神様が定められた地境を動かさず、その天幕と杭を広げ、ご自身のために新しい領地を切り開くことを願っておられるからです。神は私達一人ひとりを用いて、そのご計画を今も進めておられるのです。お祈りしましょう。

本日のおもちかえり
2019年6月9日

1)あなたはいつからサンディエゴ教会に来ていますか。ここに導かれてきたのは偶然ですか。

 

2)『あなたがたの先祖が立てた古い地境を移してはならない』(箴言22章28節)という御言葉があるように、この教会に私達の信仰の先輩方が大切に残していってくれたものはなんだと思いますか。私達の教会が移してはならない「古い地境」には何がありますか。

 

3)マタイ16章18節-19節が教会の玄関先に掲げられている意味は何でしょうか。私達の教会に神様は何を期待しておられますか。

 

4)『あなたの天幕の場所を広くし、あなたの住まいの幕を張り広げ、惜しむことなく、あなたの綱を長くし、あなたの杭を強固にせよ』(イザヤ54章2節)といい御言葉が私達の教会に期待していることは何だと思いますか。天幕を張り広げ、綱を長くすること、杭を強固にすることは大切なのですか。それは誰のためですか。

 

5)私達の教会のミッションステイトメントは「私達の使命は神様から与えられている賜物を用いて日本、アジア、そして全ての国の人々とキリストにあって共に成長し、神の言葉を分かち合うことである」となっています。このステイトメントはなぜ大切ですか?

 

6)私達に神様が与えてくださっている賜物とは何だと思いますか。

 

7)このステイトメントを実現するためにこの教会ができることは何だとあなたは思いますか。あなたのできることは何ですか?

 

8)ヨハネ4章35節、36節を読みましょう。あなたがこの世界を見回す時にこのイエス様の言葉は現代にも当てはまると思いますか。具体的にこの世の何を見る時にそう思いますか?

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