今日は家内の誕生日だったので、近くの店でチーズケーキを買い、家族でささやかなお祝いをした。とにかく子供が小さい内は、誕生日の手順とか下準備ということを考える暇なく、どういうわけか私がデジカメで、自分の誕生を祝うケーキに自分でローソクを立て、自分で火をつけて、自分で吹き消している家内の写真をとるという、よく考えたら「あんたら何やっているの」というような誕生パーティとなってしまった(唯一の救いは彼女が自分でケーキを焼いたり、買ったりしていなかったということ。そうであったなら、私たちは相当あやしい)。そして今、私はこのように冷静にその時を振り返って書いているけれど、もしかしたら家内も私もその瞬間の自分達の滑稽さに気がつかずに「ああ、このチーズケーキおいしかった」とお開きになっていたことも十分に考えられるのである。
そういえば数年前のバレンタインデーも、その日が終わって数日後に私が何も書かれていないまっさらのバレンタインデー・カードを見つけ「なんじゃこれは?」と家内に尋ねると、「ああ、渡すの忘れていた」というようなこともあり、それでいて私も機嫌を損ねる力もなく「ああ、そうか、へへへ」というような有様なのであった。
すなわち、3人のギャングどもの存在のために、私たちは今、己の誕生日もバレンタインデーも結婚記念日すらも「ゆっくり今日は楽しみましょ」というような気持ちに至ることがないまま、時が流れていくという状態なのであーる。
といっても、「同情アンド心配ご無用、今はこんなもんでしょ」と私たちはいたって平常心でそれなりに楽しく過ごしているのであーる。何せ“親鳥がせわしなく餌を巣に運んでいるような人生のステージ”なのでありますから仕方ないのね。小鳥達も、毎日、私たちの想像を超えた色々なことをしでかしてくれていますから。
敬愛します奥様、よき一年をお送りくださいませ。来年はせめてワシがローソクを立て、火ぐらいつけてやるから、思いっきり吹き消してくださいな。
マック