家内が毎晩、子供達に読み聞かせをしている(この場合、もちろん日本語の本です)。昨晩はその彼らの大爆笑が聞こえてきました。
あとで聞いてみると巨匠、アーノルド・ローベル作の「ふくろうくん」を読んでいたとのこと。短編が5つ入っているもので、その中の「こんもりおやま」に爆笑していたらしい。
こんもりおやま
ふくろうがベッドにはいって眠ろうとすると、こんもりとしたものを二つ見つける。「このこんもりくんはなんだろうな」と気になるふくろう。毛布を持ち上げて中を覗くけどなにもない。眠っている間にこんもりくんが大きくなったらどうしようと気になるふくろう。自分の足を動かせばこんもりくんも動く。驚いたふくろうは、毛布をはいでみるけど、そこにあるのは自分の足だけ。寒さの中、また毛布をかけて寝ると、あのこんもりがもどってくる。ふくろうはベッドの上で大暴れ。終いにはベッドをひっくり返し、ソファーの上で寝たとさ。
子供達は、これからベッドで寝るたびに「こんもりくん」を思い出して微笑むに違いない。そして、大人になって嫌なことがあった日も、こんもりとした毛布を見て笑ってしまうかもしれない。そんな時、「嫌なこと」は半分ぐらい「どうでもいいこと」になっているかもしれない。
絵本おそるべし!
マック
追伸:同書の短編、「おつきさま」や「うえとした」も深いです。そして、笑えます、そじょそこらのコメディよりも!