世俗牧師帰宅宣言

一週間前、カタカタとキーボードを打っている時に「やめよ、静まって我こそ神たるを知れ」という言葉を聞きました。震災後の二週間、日本中からこれまでなかったような、ありとあらゆる言葉が噴出したように思います。その中で一つ一つの言葉の真意や重さを受け止める余裕もなく、クリスマスの交換プレゼントさながら、ただ右から左へとサッサッとクリック作業しているような状態・・・。

そんな状態にはまりこんで、本来聞くべきお方の言葉をしっかり聞いていなかったということ、こりゃ、いくらなんでもまずかろうということで天来の診断が必要でした(天の言葉をいただき、その言葉を語らせていただく任が与えられている者にとって、この状態はかなり重症です)。
 
この一週間、魂ドッグに入り、自分が本来立つべき場所を確認し、天父よりこれからの処方箋もいただいたので、世界に通じるドアがあるブログ界隈に帰宅します(そのドアがある限り、この界隈から離れようとは思いませんが、この辺り、けっこうワイルドですから、注意が必要でっせ)。

In Him,                                                                                                                                                         マック

世俗牧師おやすみ宣言

Closed 飛び交う無数の情報とそれに伴う諸々のああでもない、こうでもないという意見、そんなものに溺れかけて本来、立つべき場所を見失いかけている自分に、ふと危機感を感じましたので、一週間ほど入れることも、出すこともおやすみします(礼拝はアップします)。暖簾が出ていたら、またお立ち寄りくださいませませ。

やめよ。わたしこそ神であることを知れ」 (詩篇46篇10節)

マック

福島第一原発から放射性物質が漏れ出しているということが伝えられた後、「風がどちらに吹いているか」ということがすぐに私達に伝えられました。確かに誰もがまず頭に浮かぶことです。

最近、よく「風評被害」という言葉を聞きます。大辞林によると「事故や事件の後、根拠のない噂や憶測などで発生する経済的被害」と書かれています。

自然界の風向きを変えることは私達には難しいことかもしれません。しかし「風評」という風ならば、私達にも何とかできるはず。この二週間で私達は今まで聞いたことのない「数と単位」というものを知りました。その中には膨大な数字でありながら、単位如何では騒ぐほどのないものもあります。そのような未知の数字と単位に出会うと、私達は「とんでもないことが起きている」と思ってしまいます。でも、そこでグッと踏みとどまって、冷静にその数字がどんな意味を持っているのか、詳細を確認しましょう(メディアは「事実」を子供でも分かるように噛み砕いて、具体的に私達に伝えてください)。

人が人に何かを伝える時には、だいたい「尾ひれ」がついて次の人に伝わります。これが風にのって拡散し、どんどん大きくなって「恐れ」を私達の心に届けます。その被害は経済的なことだけでは収まりません。被災地は既にとてつもない被害を受けています。これ以上の「被害」を私達が生み出すのはやめましょう。

またまた自戒です・・・。

マック

追記:今はインターネットの普及により、アイダホ州でつぶやかれた風が、日本で暴風となることも可能となりました。気をつけましょう。

日本の何かに・・・。

Imperial-palace-cherry-blossom_13295_990x742 今、日本は卒業式のシーズンが終わり、四月になれば入学式や入社式のシーズンですね。大きな震災の直後で、そのような式典も変更されたり、キャンセルされる場合もあるようですけれど、それぞれの学を修めた方々、おめでとうございます。そして、新しい門出に立たれる方々のご活躍をお祈りしています。

たとえそれが被災地でなく、海外であっても、私達が託されている日常の任に日々、一生懸命に取り組むこと、海には隔たりがなく、それでも互いに影響を与え合うように、それが日本の何かにつながっていくと信じています。

マック

継承

教会のホワイトボードに書かれていた娘の落書き。

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What is "my Christ" ? 6つの目が24/7見ている。主よ、あわれみたまえ。

あなたが自分に託してくださいました彼、彼女たちが将来、何かあなたのお役にたちますように。あなたを知る者として、日本とアメリカの架け橋となりますように。

マック

昨日から今日にかけて

昨日は私達の教会のキッチン&スロープの完成を記念して合同礼拝となり、一同、この日を迎えることができましたことを感謝しました。また礼拝後には新キッチンのオープニングとして、私達の教会名物のカレーランチを久しぶりにいただきました(これから月一で復活していきます。お楽しみに)。ここにいたるまでのお一人お一人のお祈りとサポート、そして数えきれないほどのミーティング・・・、ありがとうございました。

写真は玄関に掲げられるようになりました石碑です。「この岩の上に教会を建てる」と言われた主イエスのために、新しいキッチンとスロープが大いに用いられますように。

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また晩は地元のアメリカ人教会が日本のために祈るひと時を持ってくださり、参加してきました。いくつか他の教会からも兄弟姉妹が来てくださり、日本の現状をお話しさせていただき、皆で心を合わせて祈りました。

先週は子供がそれぞれ発熱したり、蕁麻疹が出たりでテンヤワンヤだったのですが、昨晩から妻と私が弱体化・・・。このようなバトンはいりませぬ(笑)。今朝もそれぞれ本調子ではなく、今日はおとなしくしていました。早めにやすんで明日に備えます。

マック

自戒

先日、この度の「東関東大震災」に関して、地元のクリスチャンの印刷物を出版しているという方からの取材があった。その中でその方が投げかけた二つの質問が心に残っている。1)この震災にサンディエゴとコネクトするような出来事があるか。2)原発の最前線で命がけでがんばっている方達の中にクリスチャンはいるのか。

聞いていて少し心が騒いでいる自分がいた。この震災に関して自分はサンディエゴと信仰をコネクトさせたimpressiveな物語をつくってもらいたくない(クリスチャン用語として、このようなことを私達は“証”と呼ぶのだろうけれど、なぜかこの時はその“証”を拒む自分がいた。時が経てばまた自分の思いは変わるのかもしれないけれど、今でもなぜなのか説明ができない)。だから「サンディエゴと被災地がどう関係があるかということは考えたことがない。サンディエゴの住民である以前に日本人として心から日本を心配している、それだけだ」とその方には答えた(もちろん、ローカルな印刷物なのだから、このような質問も当たり前といえば当たり前なのだが・・・)。

また「原発を守っている50人の方達の中にクリスチャンはいるのか?」という問いに(一般的に考えてその可能性は非常に小さいゆえに)「おそらく誰もいないと思う」(実際にはお一人、いたということが後になって分かり、その方が現在も最前線にいらっしゃると聞いて今、心からその安全を祈っている)と答えた。そうしたら、その方はそこから先は何も聞かなくなり、その後、写真をとって帰っていった。

この方の取材について、それは偏狭な世俗牧師の誤解や勘違いであることを願う。実際にその方は心から日本を心配して訪ねてきてくれたのだと思う。でも、これから時間がたち、一つ一つのことが落ち着いてくると(今も既に?)メディア、または私自身もこのような考えを持ちかねない者であることを気をつけなくてはならないと自戒した。

マック

住所:地球、北半球棟、東アジア通り、日本部屋 

Earth-thumb この一週間で気づかされていることがある。

それは私達は一国の住人というよりも、地球という大部屋に互いに間借りをして生きている者なのだということ。日本のお隣には韓国があり、その隣には中国がある、廊下を隔てたところにアメリカがあり、その向こうにはギリシャやサウジアラビアがあるというように。かつての長屋がそうだったように、インターネット等によって、お隣で起きていることはすべて筒抜けでになっており、互いの部屋に天上はなく、太陽も星も空も共有しあっているということ。そしてお隣の困難は全体の困難であるということ・・・・。

今、日本部屋には各棟のあちこちの部屋から祈りと支援が絶え間なく、届いている。

向かいアメリカ部屋より マック