去る月曜日、「FURY」を観てきました。時は第二次世界大戦、アメリカ軍の戦車部隊がドイツ国内で壮絶な戦闘を続けていました。その一団の中に「FURY」と呼ばれる戦車があり、そこに五人の男が乗り込み、戦場から戦場へと進軍します。壮絶な戦闘シーン、男たちの心は殺伐としています。どれだけ多くの敵を銃殺できるか、まるで鹿狩りをしているかのようにして人が撃たれ、戦車は死体の上を突き進みます。
そんなアメリカ部隊がドイツの小さな村を制圧します。その時にFURYの指揮官、ブラット・ピットは建物の中に隠れている女性を見つけます。彼は大切に持参していた卵を彼女に渡し、自分のために料理を作るように頼みます。その間、自らは泥と汗にまみれた顔を洗い、伸び放題だった髭を剃り、椅子に座り、ナイフとフォークで彼女らと食事をとろうとします・・・。それまでの鬼のような姿に対して、彼はその場所で本来の人間性を取り戻そうとしているのだろうということがよく分かりました。
人の心の中には色々なものが存在します。私達の心には鬼のような一面もあれば、慈愛に満ちた一面もあります。時にしっかりとこの二つを見つめなければならないということ、そしてたとえ誰かの心に鬼のような一面を見出したとしても、そのことで動揺することがないように、それらを込みとして私達は人間なのだということを心に刻みたいと思わされました。
マック