もらいっ子

▶︎ 命の水の泉から

もらいっ子 竹下 弘美

アメリカでは多くの人が抵抗なく子供をアダプトする。クリスチャン精神が根底にあるからかもしれない。子供は自分の所有物ではなく、神様から預かったものという意識があるから、血の繋がりなど、重要視しないのかもしれない。

日本人の友人のお嬢さん夫婦は三人のお子さんをアダプトした。つまり、友人にとっては孫にあたる。三人とも赤ちゃんのころにひきとった。上の二人の男の子は韓国からで、現在六歳、四歳になっている。一番下は中国からの女の子で、二歳になった。韓国では女の子をもらうことはできず、また、中国からは男の子をもらうことができないのだそうだ。

不思議なことにこの三人とも、育ての親のご夫婦そっくりだし、祖父母にも似ている。アダプションエイジェンシーで、受け入れ家庭の写真を見ながら、決めるためだろうともいう。また、立ち居振舞いや、もっている雰囲気などは、いっしょに生活しているうちに似てくるのだろう。

このたび、このお嬢さん夫婦は一番下のお子さんを引き取りに中国にいっしょに行った家族をカリフォルニアに招待する計画をたてたそうだ。皆、アメリカ各地に散在しているのだが、ホテルの手配から、ピクニックにいたるまで計画をたてて、いわゆるリユニオンを企てた。すでにその子たちをひきとってから、二年経っている。

アメリカ中から、八家族が集ったそうだ。みな、女の子連れで、ほとんどが、白人。中には双子をアダプトした人もいたり、アダプトした直後にご主人が亡くなってしまった人もいたそうだ。そして、最期の日には彼女宅で、BBQをしてもてなした。その役をした、祖母である私の友人曰く、
「うちの真理が一番かわいいかったんですよ」

祖父母にとって孫がかわいいのは当然だけれど、彼らの場合は血が繋がっているわけではない。だから、逆に自慢できるのかもしれないが。

「ほんとうにそうなのよ。ほかの子たちは、色が黒かったり、口がまがっていたり・・・・」と、聞いていたらおかしくなるくらいだ。アダプトした子は本当にほしくてもらうのだから、かわいくてしかたがないのはわかる。

そして、思った。神様も私たちをアダプトしてくださったのだ。しかも異邦人である私たちを。 私たちも神様から選ばれたのだ。きっと神様は私たちをかわいくてたまらないだろう。
私たちも、神様の愛の中で大きく育っていこう。あの子達が、育てのご両親に似ていったと同じように、父である、神様の御姿に似た者となっていくことを期待しつつ。
 
 


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