山上の説教 – D.M. ロイドジョンズ (訳:井戸垣彰)

▶︎ 主を思う・・

<梅北伸雄先生>

私は、北カルフォルニアに移転した時、梅北伸雄先生が牧会していたペニンスラ・フリーメソジスト教会に行くようになりました。先生が病に伏すようになった頃、私は日本に派遣されたのですが、その時、この本をお借りしました。

そして、私が日本にいた時に、先生は天に凱旋されたのです。梅北伸雄先生は、温厚な先生でその目がやさしい先生でした。お証詞の中で、かつて刃物をもって人を追いかけたことがあるなんて信じられないお方でした。天国での再会を楽しみにしています。

<ロイドジョンズの山上の垂訓>

帰国した時、奥様から、先生がこの本をくださると仰ったと伺いました。先生は、私がこの本をどんなに評価していたか知っていたのですね。本当にこの本は、素晴らしい本で、何度読んでも教えられる本です。この本は、単に、聖書の「山上の垂訓」(マタイによる福音書の5章~7章)の解説ではないのです。

これは、ロイドジョンズが、教会の礼拝でなされた連続説教の速記をもとに書かれたものですが、礼拝説教たるものがいかなるものかということを教えてくれます。そして、これは、井戸垣彰先生が訳されています。私は、井戸垣先生の本も読んでいますが、先生の本には先生の実直さが表れています。故に、先生の訳は信頼できるものです。

<本を通して対話する恵み>

この本には、梅北先生が(赤ペンで)きちんと引いた傍線があります。そこを読む時、先生がどうしてそこに線を引かれたのかと考えながら読まされます。梅北先生が「ここだよ、ここ」と仰っているように感じます。

勿論、その傍線は、先生がご自分のために引かれていたものでしょうが、私には、ここを読みなさいと仰っているように思えるのです。だから、私は、この本に線を引いたり、ハイライトしたりすることは出来ないのです。梅北先生が大切にしていた本だからです。

<心の貧しい人たちは幸いである>

すでに言いましたが、この本は、「山上の垂訓」についてですが、それ以上の本です。「山上の垂訓」という窓から聖書66巻をながめるものであり、時代を超えて、キリスト・イエスのみ心=神のみ旨をさぐるものですし、それをいかに信徒に伝えていけるかというものです。正確には、読むものではなく、その言葉(メッセージ)を聴くものだということです。

例えば、“心の貧しい”とは何であるか、多くの注解書では、“謙遜”だとありますが、ロイドジョンズは、“Empty であることだ”といいます。古い葡萄酒を全部はきだして、新しい葡萄酒で満たされる。

みなさんも聞いたことがあるでしょう。ある修行僧が高名な悟りを開いた高僧のところに教えを得るために訪ねたそうです。高僧は、その修行僧にお茶をだしました。高僧は、自ら修行僧の茶碗にお茶をいれるのですが、そのお茶は、溢れます。

修行僧はあわてて“お茶があふれています!”と叫ぶと、高僧は、おもむろに“あなたの心はこのようにもう一杯ですので、これ以上何も入りません“と言ったといいます。

私たちは、“息を吸う”と言いますが、息は、吐かなければ、新しい息を入れることができません。

<神の国は彼らのものである>

この幸福の使信(メッセージ)は、「天国」または「神の国」が得られるということです。あなたは、私は、この天国を知っているのでしょうか?

ある時、ある姉妹に“どうすれば、天国が本当にある”ということわかるのですか?そして“どうすれば、その天国が本当にすばらしいところなのだ”ということがわかるのでしょうか?と尋ねられました。

私は、まだ、その証拠をつかんでいるわけではないので、どぎまぎしました。私は、そう信じさせていただいているだけです。そのように信じられることは、本当に幸いなことです。それは聖霊の働きなのですから。

“息”という言葉は、ギリシャ語では、“霊”を表します。私たちは、神さまの息を受けて生きる者となりました。(創世記2章)私たちは、いつもその神さまの息を、新しい息を私たちの身体に取り込みます。

それが生きるということです。そして、最後の息をする時、私たちは、天の御国へと運ばれていくのです。かの、ビリーグラハム師は、それを住所変更と言いました。

ギリシャ語の写本では“幸いである”が最初にきています。本当の幸せとは何かというメッセージだからです。ですから、この幸福の使信は、“幸いだ、何々の人は”と書かれています。この形式で書かれた8つの幸福を「八福の使信」といいます。

それで、直訳すると「幸いなるかな、こころ貧しきもの。天国は汝らのものなり。」なるのです。

ロバート・イー


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Posted by SANBI.us