さあ、天を見上げなさい〜本当の神さま信じる信仰をめざして

▶︎ 主とわたし・・

先に、ダイヤモンドとガラスの例を用いて、“本物のクリスチャン”であることの幸せについて書きましたら、多くの反応がありました。その中には、自分は本物の信仰をもっているつもりなのだけど、喜びがないという方もいらっしゃいました。

そうですね、(きわめて通俗的ですけど)「喜び」「平安」という感情は、生きている私たちにとって、とても重要なことだと思います。

<聖書に記された本当の神さま>

私たちの信仰の対象は、聖書に記された、人類の歴史にあらわれた“神さま”ですね。そして、私たちは皆、その神さまに対峙しなければならないと書かれています。この神さまは、先ず、アブラハムという人の前に現れ、アブラハムの子孫を神の民として選びました。

神さまはアブラハムに仰いました。「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。」(創世記12章2節)

即ち、アブラハムは、人類の祝福の基であるということです。そして、そのアブラハムからアラブ民族の祖となるイシマエルが生まれ、ユダヤ民族の祖であるイサクが生まれ、ユダヤ民族の流れでイエス・キリストが生まれます。

ここに3大宗教、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教という流れを見ることができます。この3大宗教は、同じ神さま、アブラハムに現れた神さまを拝んでいるのです。

イスラム教の“アラー”、ユダヤ教の“アドナイ”(読み替え)、キリスト教では、“エホバ”とか“ヤーウエイ”と呼んでいますが、同じアブラハムにあらわれた神さまを礼拝していているのに呼び名が違います。だいたいイシマエルとイサクは、異母兄弟です。

比較宗教学では、ここが同じでここが違うという見方をするわけですが、最も重要なことは、この3大宗教が同じ神さまを信仰しているということです。エルサレムの黄金のドームには、唯一神を信じる、この3大宗教が混在しています。

<この3宗教は仲が悪い>

私は、イスラム教をあまり知りませんが、(個人的には)イスラム教徒との悪い思い出はありません。イスラム原理主義者は戦闘的ですが、本質的にイスラム教そのものは、平和主義です。徹底的に平和主義です。

どういうわけか、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒は、仲が悪いです。ユダヤ人を援助し、伝道しようというキリスト教会がありますが、パレスチナ人を応援したいというクリスチャングループもいます。実に、ややこしいです。

<サラージさんとの思い出>

サラージさんは、もとIBMにいたエンジニアで、たまたま同じ会社に勤めていたムスリム(イスラム教徒)でした。私が会社を辞めた後、まもなく病を得て亡くなりなしたが、時々お昼を共にしました。お互いに自分の信仰を語り理解しあう時でした。

ふたりは、自分たちが、アブラハムの信仰を受け継いでいるということを知っていました。そして、お互いに、ムスリムとクリスチャンが争わなければならないのがわからないという立場でした。

彼には、断食の時があるので、そういう時は、勿論一緒に食事をしません。そういう時は、事前に明日は、何々だから食事はできないよというように教えてくれます。

お互いに自分の宗教を押し付けることなく、お互いの宗教について尋ねたりします。こういう時はどうなんだ?というような質問にインテリジェント(知性的)に応えてくれます。勿論、わからないことも多いのですが、そういう会話の中で、イスラム教の本質を見ることができたように思えたのです。

これは、あくまでも私の見たものですが、それは、イスラム教の本質が dedication (献身)だということです。

イスラム教徒は、dedication(献身)を伝え、ユダヤ教徒は、law(律法)を伝え、イエス・キリストは、Love(愛)を伝えた。もし、「献身」+「律法」=「愛」という方程式が確立されたら、本当の平和がこの世界に訪れるに違いないと思われるのです。

ある時、サラージさんとレストランにいって、私が料理を注文したのに、サラージさんは、注文をしないので、“どうしたの”と訊いたら、今日は、食べない日だというのです。“じゃ、どうして来たの”と訊いたら、“オフィスにいてもしょうがないから”という返事でした。

サラージさんは、仕事では厳しい人でした。なかなか自分の考えをまげない。議論になったら、とことん追求する人でした。でも、こういう食事の時は、人がかわったように平和です。

食事がきて、私は、いつものように、目をつぶり心の中でお祈りをしてから食事をしました。同じ神さまを信じる異母兄弟、否、同じ神さまを信じる異邦人です。

『ほんとうの友だちは決して裏切りません。 兄弟は困った時に助け合うためにいるのです。』(リビングバイブル 箴言17:17)

ロバート・イー


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