なぜ彼らは負けたのだろう。海外のトップチームでプレイしている選手からは「優勝」という言葉が何度も言われ、彼らは“世界”を肌で知っているので、日本の実力と世界の力を比較して言っているのだと思っていたのだが・・・。しかし、現実は・・・。
二軍のようなコロンビア戦に完敗し、予選最下位となり、その時からずっと日本はなぜ結果を残すことができなかったのだろうということを考えている。
この度、彼らの口から度々、「自分達を信じる」という言葉を聞いた。おもわしくない状態が続くと、さらにこの言葉を聞く数は増えたように思う。私は仕事柄、「信じる」という言葉には反応する。そして気がつかされたことは、私が知る限り日本以外の国の代表の言葉から「自分達を信じる」という言葉はあまり聞くことはないということ。
自分を、チームを信じることは大切だ。でも自分やチームだけを信じるのでは心もとないように思う。以前も紹介したが、このようなことがブラジル代表のロッカールームで起きている、さらには他国においてもこのようなことがロッカールームで繰り広げられていることは容易に想像できる(私がかつて所属していた大学のサッカーチームでさえても試合前に主の祈りを祈っていた)。
この度の各国の代表を見ていると、彼らはいよいよこれからピッチに入る時、その一歩と共に胸で十字を切り、天をちらっと見上げ指をさす。もちろん彼らも自分達が備えてきたことを、仲間を信じてはいるだろう、しかし、いよいよそれを試す時がきた時に彼らは全てを神に委ねてピッチに入るのではないかと思う。あの瞬間、彼らは己が身に感じている重圧や緊張から解き放たれ、まさしく自由な身となって、時には実力以上の不思議な力をも発揮することができるのではないだろか。
色々考えてみて、これらのことは今の日本代表に全くないものであり、しかし、世界には当たり前のようにあるものなのだ。このことは神がある国に加担しているということではなくて、最後の最後に全てを委ねて事に臨むことができるのか否かということ、それがよく言われる「メンタル」に与える影響は、はなはだ大きいはずなのだ。
日本代表チームにいつの日かチヤプレンが帯同することを夢見つつ・・・(NBA、 NFL・・・のチームには専属チヤプレンがいます)。日本サッカー協会の皆さま、その時はお声をかけてください(笑)。
マック
追伸:写真は大学時代のチームでゴーリーだったコロンビア人のディエゴ。ブラジルで予選三戦を観戦し、この写真は日本戦直後のもの。彼に祝いの言葉をメールで送り、個人的には2014W杯に自分なりのけじめをつけました。
なーるーほーどー。
自分にはかなり説得力あるように聞こえました。サッカー好きには堪えますね。
未栗の方々にも他の同じような実例を合わせ業で使えばかなり有効だろうという印象を持ちました。自分も使わせてもらいます。
「緊張」「プレッシャー」がかかる状況ではいつでも有効だと思います。やるだけのことをしたら、後は全てを大きな御手に委ねて、最善を尽くす。この時、私達は最高のメンタルで事に臨んでいるのだと信じます。
はじめまして。
たしかにNFLチームには専属の牧師がいますね。もう20年前(そんなになるか!)東京でNFLのプレシーズンゲーム、「AMERICAN BOWL」でサンフランシスコ49ersが来日した際、試合当日朝に礼拝を持ったそうですね。当時QBだったスティーブ・ヤング(ブリガムヤング大卒)は出たのかしら。名前からお分かりのようにモルモン教の創始者の孫ですよ。
ともあれ今回のワールドカップはがっかりしました。
と同時にMakoto Okuraさんがおっしゃられたことに共感しますね。
やるだけやった。あとは神さまにおまかせ。それは自暴自棄ではなく、自分のできることとできないことをはっきり見分けてゆだねること、ですね。
はじめまして。コメントをいただき、ありがとうございました。私の街のサンディエゴのパドレスは(弱小ですが)シーズン中の試合後にクリスチャン選手が証しをする日があります。「自分にとって野球は大切なものだけれど、もっと大切なものがある」と皆、一様に言っています。次回の日本に期待しつつ・・・。