私が生まれて初めて買ったレコードは「千の顔を持つ男」、「仮面貴族」と呼ばれたレスラー、ミル・マスカラスの入場ソングであった「スカイハイ」です。弟ドスカラスとリングを縦横無尽に飛び交う姿に興奮し、小学校の休み時間になるとフライング・クロスチョップが飛びかっていました。
彼らがメキシコ出身であるということは子供ながらに知っていましたが、その彼らの原点となるルチャ・リブレの聖地、アレナ・メヒコでのルチャ・リブレを観に来れるとは当時、思ってもいませんでした。
ルチャ・リブレは初めから善玉と悪玉がはっきりと分かる筋書きで(笑)、しかし、そのファイトに大声援と地響きを送る地元ファンの熱気を感じながら、マスカラス兄弟はここから日本にやってきたんだなと感無量でした。
MLBもそうですがプロレスも、それがなくても人は生きていけます。でも日々の厳しい生活の中で、白球の行方を追いながら歓喜する、悶え苦しみながらホールドをはねかえすレスラーを無心に応援する、そんなことをしながら、明日もがんばろうなんてことを思いながら私達は家路に着くのでしょう。その辺りの雰囲気、客席から出口に続く通路のアミーゴ達の姿はぺトコパークの私達と全く同じでした。今宵、長年の夢叶い、「Bucket List」一つ完了。