聖書は難しいと言われる。でも、その中で一番、理解しやすい書を一つ挙げるとするならば(特に日本人に)、私は「伝道の書」をあげる。これは聖書の中でも特異な書で、のっけからこんな言葉で始まる。
空の空、空の空、いっさいは空である。
日の下で人が労する全ての労苦は、
その身になんの益があるか。
世は去り、世はきたる。
しかし地は永遠に変わらない。
日はいで、日は没し、
その出た所に急ぎ行く。
風は南に吹き、また転じて、北に向かい、
めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。
川はみな、海に流れ入る。
しかし海は満ちることがない。
川はその出てきた所にまた帰って行く。
すべての事は人をうみ疲れさせる、
人はこれを言い尽くすことができない。
目は見ることに飽きることがなく、
耳は聞くことに満足することがない。
先にあったことは、また後にもある、
先になされた事は、また後にもなされる。
日の下には新しいものはない。
今回の訪日中に、何度かワイドショーを見た。どのチャンネルを回してもどこそこのタレントがああした、こうしたと同じことばかり言っている。きっと10年後も、そして20年後も同様のことが繰り返されるのだろう・・・。そんな番組をぼんやり眺めながら、何度かこの伝道の書を思い起こした。

マック
追伸:伝道の書はつらつらと書かれ、その結論として、最後にこんな言葉が書かれている。
あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に・・・。事の帰することは、すべて言われた。すなわち、神を畏れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。