その日は仙台でも珍しい大雪の朝となりました。震災後から関わりをもたせていただき、仙台市内で牧師をしておられる中澤竜生先生ご夫妻が迎えに来て下さり、当初、雪のために高速道路は閉鎖されているとのことでしたが、急遽、開通したということで南三陸に向かいました。
中澤先生は仙台から片道二時間をかけて週に三度はこの南三陸に通い、地元の人達を励まし続けています。同じ牧師として専属の教会がありながら、教会外のことにそれだけの時間を割くことがどれだけ大変なものであるかということを思います。
南三陸町に入りますと、目の前には全てが流されてしまった空き地がどこまでも続いています。鉄筋の病院やスーパーだけがポツンと残ってはいますが、人の気配はなく、よく見ればその最上階の窓までが割れており、そこまで津波が押し寄せたのだということが分かります。
3月11日、山の中腹にある高校に向かった人達は皆、津波から逃れました。しかし、その晩には雪が降り、電気も水もなく、学校のカーテンや子供の体操服にくるまって過ごしたといいます。結局、援助部隊が来たのも震災後、一週間後だったということで、それはどんなに過酷な日々だったろうかと思いました。
中澤先生はこの町にビジョンをもっており、それが先生を突き動かしています。そのビジョンは確かに一歩一歩、前進しています。復興はこれからです。中澤先生が今、見ているビジョンが成ることを信じています。
『涙をもって種まく者は、喜びの声をもって刈り取る。種を携え、涙を流して出て行く者は、束を携え、喜びの声をあげて帰ってくるであろう』 詩篇126篇5節、6節
マック
追伸:南三陸町に入る入り口に「さんさカフェ」というプレハブのカフェがあり、そこでは地元の若い人が町にとどまり、復興の第一の目印として町の希望となっています。南三陸に行かれる方は立ち寄ってみてください。