2月10日、中央公論新社が主催する賞で一年間に刊行された全ての新書の中から最高の一冊を選ぶ2012年の新書大賞に講談社から出版された『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎・大澤真幸著)が選ばれました。ここ一、二年、キリスト教に関する雑誌や書籍の出版が相次ぎました。いくつかをざっと挙げてみてもこれだけあります。
『Pen』 「特集・完全保存版 キリスト教とは何か」
初版11万部を二週間で完売。
『Pen』 増補版 初版13万部完売。
『考える人』 「特集・はじめて読む聖書」 (新潮社)
『ムック誌』 「キリスト教を知りたい」 (学研)
『新約聖書』『旧約聖書』(文芸春秋)
『新約聖書』 (宝島社)
『日経おとなのOFF』 「聖書入門」
これらは主に教養書として出版されていますので、その内容にクエスチョンがつくものもあると想像します。しかし、注目すべきことはキリスト教に対するこの静かなブームです。このような現象について宗教学者の島田裕己氏はこう分析しています。「日本人は近代以降ずっとキリスト教に関心を持ち続けてきた。それも信仰心の薄い日本人にとって宗教への関心ではなく、『なぜ、こんなに真剣にキリスト教なる宗教を信じている人々がいるのか』という関心で、それはミステリー小説への関心に近い」 朝日新聞(2011年2月21日)
ここでも風が吹いています。それが何であれ「関心」があるということはすごいことです。この風、しっかりととらえて、「ミステリアス」と思われているものを、しっかり「リアル」なものにしたいですね。
マック