自戒

先日、この度の「東関東大震災」に関して、地元のクリスチャンの印刷物を出版しているという方からの取材があった。その中でその方が投げかけた二つの質問が心に残っている。1)この震災にサンディエゴとコネクトするような出来事があるか。2)原発の最前線で命がけでがんばっている方達の中にクリスチャンはいるのか。

聞いていて少し心が騒いでいる自分がいた。この震災に関して自分はサンディエゴと信仰をコネクトさせたimpressiveな物語をつくってもらいたくない(クリスチャン用語として、このようなことを私達は“証”と呼ぶのだろうけれど、なぜかこの時はその“証”を拒む自分がいた。時が経てばまた自分の思いは変わるのかもしれないけれど、今でもなぜなのか説明ができない)。だから「サンディエゴと被災地がどう関係があるかということは考えたことがない。サンディエゴの住民である以前に日本人として心から日本を心配している、それだけだ」とその方には答えた(もちろん、ローカルな印刷物なのだから、このような質問も当たり前といえば当たり前なのだが・・・)。

また「原発を守っている50人の方達の中にクリスチャンはいるのか?」という問いに(一般的に考えてその可能性は非常に小さいゆえに)「おそらく誰もいないと思う」(実際にはお一人、いたということが後になって分かり、その方が現在も最前線にいらっしゃると聞いて今、心からその安全を祈っている)と答えた。そうしたら、その方はそこから先は何も聞かなくなり、その後、写真をとって帰っていった。

この方の取材について、それは偏狭な世俗牧師の誤解や勘違いであることを願う。実際にその方は心から日本を心配して訪ねてきてくれたのだと思う。でも、これから時間がたち、一つ一つのことが落ち着いてくると(今も既に?)メディア、または私自身もこのような考えを持ちかねない者であることを気をつけなくてはならないと自戒した。

マック

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ
にほんブログ村 ↑↑ キリスト教ブログランキングに参加しています。
よろしければ応援クリックをお願いします。

自戒」への5件のフィードバック

  1. 12年ほど前にサンディエゴでお世話になった小町です。今週は仕事でシアトルにいます。
    13日(日)に日本を出国しましたが、いくら仕事とはいえ、このような時に家族を残して海外へ出て良いものか迷いました。
    そしてやはり心配ですよね。ホテルに入ればずっとUSTREAMでNHKを見ています。
    で、ハイパーレスキュー隊の中にクリスチャンがいることのメールが私のところにも来ました。まぁそれはそれでいいことだと思うのですが…。
    でもいつもこの手のメールや連絡を貰って思うことは「じゃぁ仏教徒やイスラム教徒だったらどうでもいいのか?」と。
    そこに信じるものが同じ人がいるから祈りが強くなるみたいなのってあるんでしょうか。っていうか正しいのでしょうか。

  2. 小町さん
    シアトルにいるのですね。大変な時の出張だと思います。小町さん、また日本にいるご家族が守られますようにとお祈りしています。
    私は、教会やクリスチャンに対する祈りのメールがまわり、皆で祈ることはとても大切なことだと思いますし、そうすべきだと思います。私も心からお祈りしています。
    でも、このような状況の場合、そのことだけしか見えなくなって、周りの配慮を忘れてしまう自分というものがいるということに気をつけたいと思うのです。私自身、振りかってみて時々「おやっ?ちょっと今の自分はおかしくなっているぞ」と思わされたことがありましたので。
    このことはキリスト教界が“次のステージ”にいくためには、とても大切なことではないかと思えるのです。

  3. これはさ、海外での事故や災害の報道で、必ず「なお、日本人の犠牲者は・・・」と行く時に感じる違和感と同じだな。

  4. 本当にパスターのおっしゃる通りですね。クリスチャンであろうがなかろうが、神様は日本の被災者、援助者、国民をこよなく愛しておられるのですから、、。
    こういう時こそ、クリスチャンでない方々の為に心をこめて祈り、助けの手を差し伸べさせていただくという、謙虚な気持ちを主は喜ばれると思います。
    パスターのおっしゃる、自戒、、、忘れないように心に刻みたいと思いました。

  5. たしん
    そうだなー、その類だなー。
    たべすぎさん
    そうですね。気がつくと陥りやすいことなので、気をつけていたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください