オニムシGO!

b0033112_2240348朝五時。自転車から飛び降りた一人の少年が田んぼのあぜ道を一本の木を目指して走り出す。その木は田んぼの横を流れる小川の傍に立っている。

そこにいたるまで腰まで伸びた草におりた露で靴もズボンもびしょびしょ。でも、それはまだその日に誰も来ていないという証拠。期待がふくらむ。

お目当ての木を見上げる。潤沢な樹蜜が流れる場所に黒光りしたオニムシがうようよいる。抑えきれない興奮と共に、その木を思い切り蹴飛ばす(スズメバチもいるので要注意!)。そうするとやつらはボトボトと落ちてくる。一匹も残らず拾い上げ、持参したタッパーウエアーに入れていく。一匹一匹を愛おしむように、おがくずの入ったケースに入れ、「よく来たな。よろしく!」とスイカやメロンを振る舞う。やつらはうまそうにその果汁を吸う。やつらがいない夏休みなんて想像もできない。こうして、ひと夏を共に過ごした仲間達は新学期が始まる頃、その命を終え、土に返っていく・・・。

狩猟者としての興奮、からみつく手足、茶色で輝く甲羅の感触、命の終わり・・・。何にも代えがたい夏休みの思い出、オニムシGO!

マック

追伸:今は分かりませんが70年代の栃木県矢板市界隈ではくわがたをオニムシと呼んでいました。ちなみにミヤマクワガタはヘイタイ、ノコギリクワガタはワニ、コクワガタはドロボウと呼ばれていました。

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ
にほんブログ村 ↑↑ キリスト教ブログランキングに参加しています。
よろしければ応援クリックをお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください