ガリラヤ湖畔の町、ティべりアには温泉がある。紀元100年のローマ貨幣にはこの温泉の絵が彫られていたというから、イエス様も知っていたかもしれない。こんな温泉があると知っていながら、私は素通りすることはできない。
この温泉はガリラヤ湖畔にあり、湯船(というかプール)から湖を観ることができる。泉質は塩味がしており、体が浮くので、この度の旅を思い出しつつ、しばし空を眺めて浮かんでいた。
夕暮れから闇夜につつまれるにつれて、地元のおじさんやおあばさん、子供を連れた親子がやってきて、皆が世間話に花を咲かせている。そんな光景を見ていると、全然言葉は分からないけれどなんとなく嬉しくなってくる。皆、風呂につかってしまえば、同じなのだ。二時間ぐらいはいたであろうか、外に出ると夜風が気持ちいい。濡れたタオルを頭にのせて、アイスを食べた。まったくこの感覚は熱海と変わらない。
ふと、夜空を見上げるとこれまでに見たこともない美しい月、そして、きらきら輝くガリラヤ湖(こういうのを「美しい」っていうんだ)。ガリラヤを発つにあたって、神様はこんな粋なはからいをくださった。
シャローム。
マック