25年も昔、ニューヨークのマンハッタンに初めて行きました。おのぼりさんのように地図を片手にお決まりの自由の女神に行き、ストリートでピザを食べ、一日だけのニューヨーカーを気取りました。そして締めくくりにエンパイアーステイトビルディングに向かいました。広いマンハッタン、地図を頼りにどうやらこの辺りかと思われる所まで来たのですが、とにかくビルが林立していて、どれがエンパイヤステイトなのか分からず(キングコングはいませんでした 笑)、道を歩く人に聞きました「Where is Empire State Building?」その人は怪訝そうに言いました。「Here! You are standing in front of that」
コスコに行きますとメンバーカードを見せなければなりません。その日もさっそうと財布からカードを抜き、刑事があのバッジを見せるように堂々とカードを見せてコスコに入りました。買い物をしてレジに向かい、いつものお決まりのように、またさっそうとレジの人にカードを見せました。いつもなら、すぐにカードをスキャンしてくれるのに、キャッシャーはカードを見ながら私に目配せしました。私が差し出したカードは実はトリプルAのカードだったのです。恥ずかしい告白になるが、このようなことを私は何度かしています。
私達は言います。「見えないものは信じられない」と。しかし、本当に信じられないのは、エンパイヤーステイトビルディングの前で、それを見過ごした私の目であり、コスコカードとトリプルAのカードを取り違える私の目のほうが信じられないのではないでしょうか。
「あなたはわたしを見たので信じたのか。見ないで信ずる者は、さいわいである」 (イエス・キリスト:ヨハネ20章29節)
マック
追伸:今、こうしてスクリーンに向かい、これを打っていますが、そのスクリーンと私の間の空間には無数の埃が漂っているはずです。それらを一切、見ることができない、そんな視力に限界がある者が「見えない、見えない」と言い張るのは、これまたおかしなことです。