ゼロコンマの時間差が生み出す日米の違い

日本語は最後まで人の動向をうかがいつつ、意見を言うことができるような構造になっています。反対に英語は人の動向をうかがう前に自らの意見を言うことができるような構造になっています。たとえば;

I do not like it. 「I do not like it」なのか「I like it」なのかは「I」 のすぐ後に決めなければなりませんので、人の動向をうかがう余裕はなく、本音が行き交います。

私はそれが嫌いです。「嫌いです」なのか「嫌いではありません」なのかは全て語尾にかかっていますので、この語尾にいたるまでのゼロコンマの時間で私達日本人は目前の状況を判断して、人の顔色、心の動向を見極め、時に自分の思いではない建前を言うことができます。例:「私はそれが嫌い / というわけではありません」「私はそれが嫌い / でした」などなど・・・。

我々日本人は語尾を巧みに操る言葉の魔術師です。このような巧みさはあまり世界でも類を見ないものなのではないでしょうか。このゼロコンマが修復困難な国家間摩擦のひきがねになってしまったということが過去にあったかもしれません。小さなことですが、この違いを侮ってはなりません(笑)。

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