取り急ぎ以下、聖書、イザヤ書の言葉をまずお読みくださいませ。
またクロスについては、『彼はわが牧者、わが目的をことごとくなし遂げる』と言い、エルサレムについては、『ふたたび建てられる』と言い、神殿については、『あなたの基がすえられる』と言う」(聖書:イザヤ44章28節)。
『わたしはわが受膏者クロスの右の手をとって、もろもろの国をその前に従わせ、もろもろの王の腰を解き、とびらをその前に開かせて、門を閉じさせない、と言われる主はその受膏者クロスにこう言われる、「わたしはあなたの前に行って、もろもろの山を平らにし、青銅のとびらをこわし、鉄の貫の木を断ち切り、あなたに、暗い所にある財宝と、ひそかな所に隠した宝物とを与えて、わたしは主、あなたの名を呼んだイスラエルの神であることをあなたに知らせよう』(聖書:イザヤ45章1節ー3節)
わたしは義をもってクロスを起した。わたしは彼のすべての道をまっすぐにしよう。彼はわが町を建て、わが捕囚を価のためでなく、また報いのためでもなく解き放つ」と万軍の主は言われる(聖書 イザヤ45章13節)。
上記の聖書のイザヤ書にはクロス(キュロス)という名前が何度も出てきます。神がこのクロスをその目的のために用いて、捕囚民を解き放つというのです。クロスとは誰でしょう。クロスとはペルシアの初代王であったクロス大王のことを示します。驚くべきことはこの聖書の言葉を書き記した預言者イザヤは、このクロスが誕生する以前に彼の名前を名指しし、彼がバビロンを征服し、バビロンの捕囚民となっていたイスラエル民族を彼が解放し、祖国に帰還させるという預言を記しているのです(イザヤがこの預言を書き記した時にイスラエルはまだ、バビロンの捕囚民にすらなっていなかったのです!)。
歴史年表を見れば明らかですが、これら一連のことはイザヤ書が記録しているように起きました。南ユダ王国はイザヤの上記の預言から約100年後の紀元前586年にバビロンのネブカデネザル王によって征服され、エルサレムの神殿は破壊され、ユダヤ人はバビロンに連行されていきました。俗に言うバビロン捕囚です。しかし、そのバビロンはイザヤが預言したとおりに紀元前539年頃にクロス王が支配するペルシヤによって征服され、彼はバビロンの捕囚民となっていたユダヤ人達にエルサレムに帰還して神殿を再建する布告を出し、それによってユダヤ人達は実際にエルサレムに帰還したのです。
このことについて最近「世界最初の人権宣言」というニュースを聞いて鳥肌がたちました。その宣言はくさび文字で記録された円柱の古文書で(上写真)、な、なんと、この宣言を出したのはクロスその人であり、この文書によればクロスがバビロンを滅ぼしたとあり、彼は諸民族を解放し、弾圧や圧政を廃し、宗教の自由を与え、寛容な支配を繰り広げた様が描かれており、この円柱は世界最初の人権憲章として、現在、大英博物館に保管されているというのです。
当時の王というのは独裁的、残虐で、とても人権などを念頭に置くことがなかったということを思います時に(マグナ・カルタが1215年ですから、その時よりもさらに1750年も昔です)、イザヤが記していますようにクロスが「価のためでなく、また報いのためでもなく捕囚民を解き放った」(上記イザヤ書45章13節)という常識では考えられないことをしたという、そのことの背後にはやはり神の介入があったとしかいいようがありません。
聖書を読んでいるとこのような背筋がゾクゾクするようなことに多々、直面します。生きているうちにこの円柱は是非、見ておきたいものです。
マック