月に一、二度、仕事でロスアンゼルスに行くことがある。ロスは日帰りの距離にあるのだが、往復するとだいたい300マイルほどになる。これは480キロであり、日本だと結構の距離になる。そのロサンゼルスとサンディエゴの中間にコスタメサという町がある。運転の休憩をかねて、私は帰り道、この町にいつも立ち寄る。
二つの理由がある。
一つは家内から仰せつかった買い物リストを大切に手に握り、マルカイという日系スーパーで豆腐やら納豆を買うためだ。サンディエゴにも日系スーパーはあるのだが、ここは安いのだ。時々、同じように小さな紙をもって、食品を手に取って見ているおじさんを見かけるのだが、何か自分を見ているようで照れくさくなる。
そして、もう一つの理由はマルカイと同じ並びにあるブックオフという古本屋に立ち寄るのだ。ここには1ドル本のコーナーがあり、ここを見て回るのが私のささやかな楽しみとなっている。なにせ他の本屋では15ドルで売っているようなものが、たった1ドルで手に入るのだ。その値段の安さに惹かれ「これ、おもしろそうっ」というのは、ポンポンとカゴに入れる。何といっても10冊でも 10ドルなので、私のささやかな小遣いでも足りるのだ。
よく、言われるが一冊の本で、たとえ一行でも心に残る言葉が見つかれば、その本を読んだ甲斐があると言われる。私も本当にそう思う。これは、いいなーと思われる本は20冊に一冊くらいだろうか・・・。それでも、その中に自分の知らなかった言葉を見つける醍醐味は何にも変えがたいのだ。だから、本屋に立ち寄ることはやめられない。昔、クワガタを見つけるために、山に分け入っていた時の、あの気持ちに似ているようにも思う。
コスタメサでマルカイとブックオフの袋をぶらさげているオニイサン(笑)を見かけたら声をかけてくださいな。
マック