あの日から蟻を探していたのです。そのために山にも登りました。でも見つかりません。日本にいる時に蟻なんてあちこちにいたのに。庭にもいることはいるのですが、小さな蟻であって、観察用としては十分ではないのです。
結局、観察キットの中に入っていた「蟻注文書」なるもので、蟻を取り寄せることにしました(自分で蟻すらも見つけられないということは、私にとって屈辱的なことだったのですが、どんなふうに蟻が郵送されてくるのかということにも興味がありました)。
そして、その蟻達が昨日、はるばるユタ州から届いたのです。空けてみると小さな容器に20匹くらいの蟻がうごめいています。一匹も弱っている様子もなく説明書には元気が良すぎたら、噛まれるから一時、冷蔵庫で動きをにぶくしてからフタを開けるべしというような注意書きがそえられていました。
そんな注意書きをありがたく読ませていただいてから、彼らを容器に入れました。子供達はその周りを取り囲み「蟻さん達、かわいいね」などと熱烈歓迎ムードが漂っている様子。少年の心を忘れたワタクシは「かわいいなんていったって、皆、同じ顔(?)しているし、表情なんて分んないだろうー」などと、さみし思いが心に沸いてきたりして・・・・。
それにしても、蟻達、一生懸命、穴を掘り始めているようです。見た限り、さぼる輩もいないようで、せっせと働いています。これからの突貫工事が楽しみです。
怠け者よ、蟻のところへ行き、そのすることを見て、知恵を得よ。蟻はかしらなく、つかさなく、王もないが、夏のうちに食物を備え、刈り入れの時に糧を集める。 箴言6章6節-7節
蟻からワタクシも学んでおります。
マック
追伸:昨晩、どこを探してもこの蟻の容器が見つかりません。「さては」と思い、娘のベッドに行ったら彼女の頭の上に置かれていました。別れ難く持っていてしまったようです。蟻と戯れている夢でもみたのでしょうか。