利他の極み:十字架

先日、NHKの「緊急対談:パンデミックが変える世界 〜海外の知性が語る展望〜」という番組を見ました。その番組ではアメリカの国際政治学者、イアン・ブレマー氏、イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏、そしてフランスの経済学者、思想家のジャック・アタリ氏がコロナ後の世界をどのように生きるべきかという見解を述べていました。

その中で特に印象的だったのが、ヨーロッパ最高の頭脳を持つと言われるジャック・アタリ氏のインタビューで、氏はパンデミックという深刻な危機に直面した今こそ「他者のために生きる」という人間の本来の姿に立ち返らねばならないと話していました。

このことこそが人類がこれから互いに生きながらえていく鍵であり、利他主義は合理的利己主義なのだとも言っていました。すなわち自分が感染の脅威にさらされないためには、他人の感染を確実に防ぐ必要があり、他国が感染していないことがイコール、自国の利益になるというのです。

アタリ氏がコロナ後の希望として語っていますこの利他主義ですが、実はこのことは神が天地万物を創造された時から自然界にインプットされている揺るぎないシステムなのです・・・。

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父親へのエール

22年前、アメリカに来て驚いたのはこちらの牧師達がいつも「家族、家族」と言っているということでした。私は牧師の子として日本で育ちましたが、牧師であった母にとりまして教会が第一であり、その後に家庭が続きました。住んでいる場所も教会ですから、私達の私生活も教会を中心に動きます。これゆえに時に牧師の子が多くの犠牲を払いました。

親達は全き献身者となるべく、家族を犠牲にして伝道牧会に没頭しました。残念なことですが、このことゆえに起きる問題というものを目の当たりにしたこともありました。私自身もその渦中にいたことがあります。

そんな所に生まれ育った者ですから「家族、家族」と言っているこちらの牧師達の姿には違和感を感じていました。「家族」がまさしく「水戸黄門の印籠」のようになっている、それを持ち出せば大抵のことは許されるこの国の土壌に、最初はとまどいを感じました。

しかしながら、興味深いことが日本で起きたのです・・・。

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要注意:かたくなな心

アメリカは今もコロナの問題のただ中におります。ニュースはいくつかの州では感染者数が今も増えていると言います。このコロナはこれから書き残される私達の歴史の教科書に掲載されることでしょう。そして、私達はこのコロナ後の世界に生きる人間となります。その世界はコロナ前の世界とは違う、新しい世界だと多くの方達が語り始めています。

もし、世が新しい世界となるのなら、私達はキリストにあって新しい人を身に着けて、その新しい時代を生きようではありませんか。そう、新しい人になるために私達に不可欠なことは今日、私達のかたくなさが取り除かれることです。

私達はこれまで散々、神にかたくなに生きてきたのかもしれません。そんな私達は今、コロナという災いのただ中におり、自分の無力さというものをこれでもかというほどに示されているのです。主にある皆さん、この大きな機会を逃して、私達の人生に再びこのチャンスはめぐってくるでしょうか・・・。

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人生の主(あるじ)はあなたではない!

もし、それまでに会ったこともない人が玄関先に立ち、「おーい大倉、ちょっと出てきてくれー」と手をたたきながら呼ばれ、500円を手渡され、開口一番、「息子が大学受かるようになんとか取り計らってくれよ」とか「病気にならないようにここは一つ、頼むよ」と言われ、言いたいことだけ言って、こちらのことは何も聞かずに「じゃー、あとはよろしく」と去っていくとしたら・・・。

親しくもなく、話したこともない人に突然、こんなことを言われ、「なんなんだこの人は」と呆然と立ち尽くしていると数秒後、言い忘れたかのようにその人が戻ってきて、「あ、ごめん、言い忘れた、さっき言ったこと、してくれなければ、もうここには来ないから、よろしく!」と言って立ち去って行ったとしたら・・・。

これを「御利益宗教」と呼びます。

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