I Love You.

アメリカにいて、日本人である私がとまどうことの一つに「I Love You」という言葉があります。よく街中の公衆電話や携帯電話を切ろうとする人が、その最後に話し相手に向かって、この言葉を言っているのを聞きます。あるいは「Me too」って言っているのです。分かるでしょう、相手のどんな言葉に「Me too」なのか。そう、やっぱり、相手も「I love you」って言っているのね。

昨年、ブラジル、サントスの海岸線を車で走っていました。私は助手席に座り、後にはその時に一緒にブラジルを訪ねた日系アメリカ人夫妻が座っていました。彼らはブラジルでも使える携帯電話をもっていて、私に「これでアメリカにいる奥さんに電話をかけろ」と言うのです。私も家のことが気になっていたので、ありがたく借りて久しぶりに家内と話していると、この夫婦が後ろの席から電話を切る時には「アイ・ラブ・ユーと言え」と繰り返し突つくのです(いったい南米大陸で私達は何をしているのでしょうか)。

結局、私はそのセリフを言えずに電話を切り、今でもこの夫妻に会うとあのサントスの出来事をつっこまれているのです。しょうがない、私は上から下まで日本人なのです(ちょっと考えて下さいな。静まりきった朝のラッシュ時の山の手線で「愛しているよ」とか「俺もだよ」と言って電話を切っているオジサンがいますか。そんな方を見かけたら、私達はスタンディング・オベーションをしなければなりません)。

そして、そんな日本男児の私が渋く(本人だけそう思っている)言う言い訳は「愛という言葉は繰り返し使うと、その効力を失うから」であり、こんなことを言っている私をアメリカ人は誰も相手にしてくれないのです。

マック

追伸:ところで聖書は天のお父さんからあなたへのラブ・レターだって知ってました?

感極まる!

昨年10月14日からこのブログを始めている。過去の記事を見ていただければ分かるのだが、2月6日以来、ほぼ毎日、何かを書いている(留守の場合は別として)。

そんなブログをいつもバックアップしていて下さるMさんから今までのアクセス数についての報告メールが今朝あった。そこには・・・

先週1週間のアクセス数:1458回(1日平均:208回)
ブログ開始から今日現在までのアクセス数:45016回

と書かれていた。

!!!!!!

世にはメガ・ブログがあることを知っている。そのブログには一日に何十万件ものアクセスがあるという。その数に比べれば微々たるものだが、一日に200回ものアクセスがあるということ、これには驚いた(正直、私はよくて50くらいと思っていたから)。

おそらくこの中には会ったこともない人がいるだろう。通りすがりの人もいるだろう。でも、一度でもアクセスして下さった皆さんにお礼をいいたい。拙いブログにお立ち寄り下さり、本当にありがとう。

そして、私はパスター、天を仰ぎ、父なる神に感謝しよう。Thank you, dad!

感極まるマックより

宮廷女官チャングムの誓い

「宮廷女官チャングムの誓い」を毎週、楽しく見ている。さすがに土曜日の晩と日曜の朝の再放送なので、その時には見ることができず、家内がいつも録画している。先週末で49話が終わった。残すところあと5回。

いつも思うのだがよくもまあ毎回、毎回、チャングムの近辺には色々なことが起きるなーとドラマの内容を楽しむと共に、作者がどんな苦労をして、筋書きを書いたのだろうとか、どんな時にアイデアが浮かんでくるのだろうということを興味深く想像している。

ところで先日、ある方から携帯に電話がかかってきた。それは「チャングムを録画しているか?」というもの。どうやら49話の録画ができなかったらしい。けっこう皆、真剣なのだ。

そういえば7月に家内と子供達が私よりも一足早く日本に行くのだが、その週はチャングムの最終回の週。やはり53回見ていて、最終回の54回目をミスするというのは、フルマラソンで最後の1キロでリタイヤするのと同じで、悔しいことでしょ。そこで、私に「しっかりと録画するように」という厳命がおりている。ここで、私が何かミスを犯してしまい、録画ができないということになると、これは大変な事件になるので、注意しなければならないと肝に銘じている。

マック

追伸:牧師でも「チャングム見るんですかー」って、そんな酷な質問しないで下さいね。

エジプト文明にしても、アンデス文明にしても、その古代建築物の精巧さには驚く。彼らは太陽や星の動きを知り、今日ならコンピューターがはじき出すような複雑な計算をその頭で解き、驚くべき世界遺産を造ってしまった。

なぜ古代の人達はあんなに賢かったのだろう。時々、そんなことを思い巡らす。彼らには計算機や望遠鏡もなかったのに。彼らと私たちの違いは何なのだろう。

一つ、思い当たることは、彼らは私達以上に自然に直に接し、そして、雑音雑事に悩まされることなく“熟考する時”というものがふんだんにあったのではなかろうかということだ。

これは私の勝手な考えなのだが、私たちは誰しもある程度の考え(ひらめき)には行き着く。しかし、そこから先にさらに深いことを見出すためには、じっくりと静かな場所で一人思い巡らすことが絶対不可欠なのではないかということだ。故にテレビもなく、電話もなく、陽が暮れれば、一人静かに瞬く星空を眺めていた人間は、現代人が獲得することができないような驚くべき知恵を得たのではないかと思う。

静まって、わたしこそ神であることを知れ」。 聖書 詩篇46篇10節。

この言葉に生きるなら、私たちにも驚くべき知恵が与えられると思う。

マック

ワールドカップが近い!

サッカーワールドカップが近い。おそらく私のブログにもこれから度々、WCの話が出てくることだろう。

私がまだ日本にいた時、ビスマルクというブラジル人のサッカー選手との出会いがあった。当時、まだ24、5歳ほどの若者で、ベルディ川崎というチームの助っ人として活躍していたのだ。彼は19歳の時にワールドカップのブラジル代表になった選手で、そのテクニックは群を抜いていた。

彼が一躍、日本で有名になったことの一つに彼はゴールを決める度に、フィールドにしゃがみこみ祈る姿勢がテレビに映し出されるようになったからだ。サッカーを知る人なら、ブラジル代表に選ばれるということが、その人の人生にどんな意味を与えるか容易に察することができると思う。でも、彼は奢ることなく、ひたすらジーザスのためにボールを蹴っていた。彼が書くサインにはいつも日本語で「イエスは主」と書かれていた。

今年のワールドカップに出場する選手の中にもジーザスと共に歩んでいる者たちがいる。特にブラジル代表のMF、カカは口を開けばジーザスのことを話しているという。ロナウド、ロナウジーニョらと攻撃の一端を担うであろう彼のプレイ(二つのプレイね)からは目が離せない。

マック

カレーと・・・

私たちの教会では毎月、第一日曜日はカレーランチをいただきます。担当の方々が、それぞれ真心込めて、お鍋いっぱいにカレーを作ってきて下さるのです。これらのカレーの味にはそれぞれの個性が出ており、とても美味しいのです。もし、あなたが第一日曜日にサンディエゴ教会に来られるようでしたら、美味しいカレーを楽しんでいってください!

マック

追伸:これからメキシコ沖はトローリングのシーズン。バハ・カリフォルニアまで一週間ほどのフィッシング・トリップに行かれた方々が、30キロくらいあるハマチやマグロを釣ってきてくれます。サンディエゴ教会名物、刺身三昧のシーズンはもうすぐそこです。

ハート

明日の礼拝のメッセージ準備をしている。以前にも書いたが、私達の教会では、毎週日曜日に通訳者が背後で同時通訳の電波を流していてくれており、英語を話す方々はそれをラジオを通して聞いていてくださる。しかし、時々、私自身が日英両語でメッセージを語らなければならないことがあり、その日が明日(来週も)なのである。

話はそれるが、先々週、訪ねたシカゴにいる青年達の英語の上手なこと!それはそれはネイティヴ・スピーカーのように自由自在に日英両語を操っており、敬服しました。それに比べ、私はよく英語メッセージを語る時に、「皆さんは少なくとも一つのことをこのメッセージを通して学ぶことができます。それは忍耐です」などと申し上げるのですが、それは心からの思いなのです。

ところで、以前、私の母が訪米した時、空港や町中でアメリカ人に向かい、日本語で通しているのをみて(これってよく考えるとスゴイよね。そして、それで何とかしている!)、「おふくろさん、すごいね」と言うと、胸を張って「ここだよ、ここ」とハートを叩いているのを見て、なるほどど思わされたのであります。

そこで、私も「ハートだ、ハートだ」とジーザスにあって気合を入れて毎回、講壇に立つのであります。確かに天のおとうさんも、こんな危なかしい子のためなら憐れんで、恵みを注いでくれるに違いないと、そりゃもう、安心しているのです。幸せな男だなー、わしゃ。。

マック

クワガタ

栃木県矢板市。私が小学校2年生から5年生まで過ごした町だ。当時、まだ山や川がそのまま残った土地で、まさしく遊んで遊んで遊びまくった。

その地で私は毎年、夏になるとやけに早く起きた。それこそ、まだ夜が明けるかどうかという時間。なぜならクワガタを捕まえに行くからだ。クワガタ、カブトムシの類は小川の流れる川沿いに生えている柳の木でよくとれた。

夏と言えども早朝の風はまだ涼しい。昼間は車が我がもの顔で走っている道のど真ん中、シャカシャカと自転車をはしらせる。あの時の爽快な気持ち。そして、目的地で自転車をバタンと倒し、馴染みの木に向かう。あぜ道の草にたまる朝露の冷たさと川の匂い(知っています?)は、まだ私の記憶の中にはっきりと感覚として残っている。

一本の柳の木を見上げる時の胸躍る気持ち・・・。まず、その木を思いきり蹴とばす。そうするとボタボタとお目当ての獲物が落ちてくるのだ!これはプレステの興奮なんかと比べものにはならない!

というわけで今年、夏、三年半ぶりに訪日する予定。行き先は九州。子供が“日本の夏休み”を過ごすのには文句なしの場所。漫画「虫キング」で興奮する子供達に本物の興奮を教えてあげよう。行かねばならぬ、クワガタ獲り。待ってろや、九州のクワガタたち。

マック

AA1844便, A9で考えたこと

二時間遅れでアメリカン航空はサンディエゴを発った。先週、金曜日のことだ。私のシートはA9。進行方向に向かって左の窓側にその席はある。数分の間、サンディエゴ市街の上を飛んだ飛行機は、やがて何もない荒涼とした山々の上空を飛びはじめた。天気は快晴、眼下の景色がクリアーに見える。

4,50分経った頃だろうか。だんだんと近づいてくる光景に目を見張った。大地が大きく裂けている。「もしや!」と思いきや、それはグランドキャニオン。コロラドリバーの水の色が赤い大地に眩しく輝いている。地上でこの渓谷に対面するのと、上空から見下ろすのではこうも違うのか!

それから5分ほど飛んだだろうか、今度もどこかで見たことがある風景。「もしや!」と思いきや、それはモニュメント・バレー。  Keyentaから続くあの直線ロードが確かに見える。地上から見上げるモニュメントと、上空から見下ろすのではこうも違うのか!

わが思いは、あなたかたの思いとは異なり、
わが道は、あなたがたの道とは異なっていると主は言われる。
天が地よりも高いように、
わが思いは、あながたの道よりも高く、
わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。

聖書 イザヤ55章8節―9節

自分の極めて狭い視点以外に、
私の人生を見つめている視点を忘れてはならない。
諸々の出来事に結論を出すのを早まってはいけない。
その出来事の全てを見極めることなど、私には到底できないからだ。

マック